備忘録 - MBA at University of Bath

2019年、念願のMBA留学を開始した。この大きな環境変化の中で感じた事を書き留めておく。

2019年8月5日 - 出国の時

 関西国際空港に到着した後、チェックインを済ませ、出国前の最後の家族との時間。何も知らない1歳の娘はいつも通り妻の膝の上で、妻が準備しておいた大量のシールをあちこちに張り付けたり、天井に浮かぶ展示物を興味深そうに眺めたり、突然ぐずりだしたり。搭乗開始の1時間前位で手荷物検査場へ移動。予想通り感極まって涙が堪えられなかった。泣きながら手荷物検査をしたのは初めての体験で、少し恥ずかしかった。スキャンをくぐり、荷物を回収した後に振り返ると、入口に妻と娘。またも泣きながら大きく手を振りながら、先に進み、見えなくなった。未だかつてない環境の変化を目前にし、機内で離陸を待つ間、友人や同僚、家族の事を考えていた。

 友人の事。俺の人格形成に強く影響を与え、常に戒めを与えてくれる存在。常に俺に危機感を与え、向上心を持たせ、努力を続ける為の原動力の一つ。いつでも一歩先を行くみんなに負けないよう、恥ずかしい所をみせないよう、頑張りたい。

 上司の事。人手が足りずに多忙を極める中、留学希望を出した時に快諾してくれた。人間としてもエンジニアとしても遠く及ばないその偉大さに、違うアプローチで成長したいとお願いをした、その時の俺の言葉に恥じぬよう、成長したい。

 同僚の事。わざわざ壮行会を開いてくれ、応援してくれる同僚の人たち。今の会社が、みんなにとってもっと働きやすくなるような変化をもたらせる人間となって帰ってきたい。

 家族の事。妻と娘を置いて単身留学することを報告したとき、「何を考えてるんだ?!」と怒られる事も覚悟していたが、「凄いね、頑張って」と言って励ましてくれた。一人で子育てをしないといけない妻の為に、色々とサポートをしてくれると言ってくれ、応援してくれる。短い目では苦労をかけるかもしれないが、長い目で恩返しをしていきたい。

 最後に、妻の事。実家も遠く、一人で子育てする不安も大きいのに、1度も単身で留学することを悪く言う事がなかった。娘をお腹に宿していた頃、MBAにチャレンジしたいと言った時、即答でOKをしてくれた。生まれたての子守りが大変だった頃、受験の為のスコアが伸びず、休日に籠って勉強させて欲しいとお願いした時も許してくれた。合格の見通しが立たず、友人にも相談ができない時に弱音を聞いてくれ、励ましてくれた。ちょっとした意見の相違などで時には喧嘩する事もあったけど、俺が強い思いを持っている時は、俺を優先してくれる。本当にありがとう。二人がより幸せな人生を送る事に、少しでも俺が貢献できるよう、成長して帰ってきます。