備忘録 - MBA at University of Bath

2019年、念願のMBA留学を開始した。この大きな環境変化の中で感じた事を書き留めておく。

焦り その2

 本日は授業2日目。今日のDiscussionでは昨日と同じように状況理解の遅さは変わらず凹んだが、発言のほうは少し改善できたと思う。昨日の反省で、ゆっくりでも良いからGrammarを正しく使って表現することにしたが、それが功を奏した気がする。この調子で正しい表現で話すように心がけ、徐々にスピードアップできていけたら良いなと思う。担当の先生からもそのアプローチで良いと思うと言われた。

 自分の英語力が兎に角ヤバイという焦りがある事も一役買っているが、大学時代の自分では考えられない程に意欲的に勉強に取り組んでいると思う。今学んでいる事はすべて帰任後に役に立つ事なので、モチベーションを保ちやすい。引き続きベストを尽くしていきたい。

焦り

 今日から本格的に英語研修が開始した。授業の進め方が結構ハイペースで、かなりの速読を求められる為想像以上にしんどい。特に焦ったのは、グループディスカッション。MBA同窓生の多くの人たちは、与えられた条件を速やかに理解して、きちんとOrganizeされた論法で意見を言えるのに対し、俺は条件の理解が遅く、きちんと頭の整理が出来ないまま話したこともあり、GrammarOrganizationも酷い発言になってしまった。この5週間の研修期間で誰よりも努力して、何とか本コースのディスカッションに間に合わせたい。(というか間に合わせないとヤバイ・・・)

 学業と離れるが、携帯番号を中々決まられないことで、同窓生のSNSに参加できず、思ったように関係構築が出来ていなくて焦りを感じている。長い目で見たらこの少しの差なんて大した事ないと思うのだが、新しい事や不安な事だらけで余り余裕が無いせいだと思う。慌てずに、冷静に自分を見つめ、ぼちぼちやっていきたい。

友達

 今日も寝起きで家族とビデオチャット、からの昨日と同じ嵐で、音声通話に切り替え。発する言葉の増えた娘が水遊びを楽しむ様子を音で楽しみ、最後だけもう一度ビデオに切り替えたら幸運にも嵐が過ぎており、娘が俺に手を振っているところをはっきりと見ることができた。世界で一番かわいい。

 今日は仲良くなった中国人と食事に出かけることに。集合時間まで少し時間があったので、Netflixを見ながらボチボチ支度をし、経済紙を読んでいたら集合時間直前に。あわてて飛び出した後にトイレに行きたかった事を思い出して後悔。バスの時間があるので止む無く気合で引っ込めて集合場所へと向かった。

 彼はとても日本の事が好きで、日本の食べ物やエンターテイメントをこよなく愛している。その上とてもお喋りと来たものだから、一緒にいてとても楽だった。時々、俺も負けじと話を振ったり、聞かれてもないことを説明し始めたりして、自分が話す時間も作るようにしたので、SpeakingListeningのとても良い練習になった(結局6時間位話し倒した)。特にお願いはしなかったのだが、別れ際に突然今日の俺の英語の講評をしてくれた。彼の英語が俺より遥かに優れているのは火を見るよりも明らかなので、単純に有難かった。まだこちらに来て1週間足らずだが、早くも良い友達と巡り会えた。

初の週末

 こっちに来て初めての週末。寝起きで実家に帰省中の妻たちとビデオチャットをした。大学のWIFIがショボイのかビデオチャットをすると、磁気嵐中の月と交信するかの如く音声が乱れる為、音声のみに変更。以前嵐は来るがまぁ許容できるレベル。妻が家に戻ったらパソコンでやる予定なので、どうかハードの問題であってくれ・・・と切なる願い。

電話番号を決めるのに手こずっておりストレス。Creditで決済できて便利とネットで評判だったGiffGaffに申し込んでみたが、なぜかSIMが届かなかった。昨年から留学している日本人の方に、イギリス外でも使えるVodafonがオススメと言われたので、手続きを試みるも、銀行口座がまだ開通しておらず、手続きができない。現地でスマホに入れておくと便利なアプリが色々あるのだが、どれも電話番号を入れる必要があり、インストールできない・・・。早くて来週中の口座開設となりそうなので、番号を入手するまでにあと1週間はかかりそうだ。

 今日は昨日の先輩留学生に教えて貰った店に買い出しへ行き、今回の留学で達成したいと思っている目標の一つである、筋トレ・減量のための道具の買い出しもした。運動と節約のために、今日はバスではなく徒歩にした。片道45分位の道で急こう配の坂がある為、登りの時は最後かなりしんどかった・・・。

 元々はジムを借りるつもりでいたが、年会費が思っていたのより高かったのと、やろうと思っていた筋トレはわざわざジムに行かなくてもできそうなこと、プールは無料で使えるなど、総合的に考えて年会費は払う価値がないと判断した。仕事で忙しく長年運動から遠ざかっていた為、ガイドブックに沿って一通りの筋トレを終えたら死にそうになった。

 その後図書館に移動し、経済紙を読んで英語・ビジネスの勉強をした。時々ウトウトしながら2コラムほど読んで寮に戻り、Netflixで英語の映画を見た。歯磨きやごはんなど隙間時間も英語で埋めるのにNetflixはかなり役立っている。

おい待て、比率・・・

 今日はPre-Sessional 2日目に加え、MBA StudentのみのIntroduction SessionPre-sessionalの講義にて、参加者でリアルタイムのアンケートを取り、集計結果を見る場があり、国籍の比率のところで笑ってしまった。Pre-Sessionalに参加した学生の60%が中国人で17%が台湾人(=参加している人の8割弱が中国語・・・)。次の勢力がタイでこれが10%程度だった。つまり、アジア人は英語が苦手。その中でも、講義中の先生の発した(であろう)ジョークへの反応から、俺の英語力は恐らくこの中の半分以下と推測。危機感がやばい・・・。

 次のInduction Sessionでは、Pre-Sessionalに参加中のMBA学生が全員集まり、顔見知りになることができた。そして担当の先生と同級生から聞いた話で少し同窓生の全体像が見えてきた。今年のMBA50人程度のクラスで、中国人が12人、タイ人も同じ位で最大勢力。今日のSessionには他にもチリと韓国の同窓生がおり、先生の話では合計18の国籍がMBAに参加しているとのことだった。

 MBAにチャレンジすることにした目的の一つとして、多くの国籍の人たちとの深いコミュニケーションを通じた異文化理解・対応能力を高めることだったので、これを聞いて少し安心した。(本当はもうすこし多国籍であることを期待していたが)

講義開始

 今日は事前英語研修Pre-Sessionalを受講する生徒の為の、導入教育Document Sessionの日。なぜか前日眠れなかった為アリナミンを飲んで臨んだ。集合場所に行ってそこに居たのはやはり大量の中国人・・・。Pre-Sessionalは英語力が不十分な生徒が集まる所で、欧米人やインド人は基本英語が堪能な為こうなっているのだと信じたい。

 講義中に隣に座っていた26歳の中国人男性と話をして仲良しになった。お喋りで、また日本が好きなようで、非常に接しやすかったので、連絡先も交換し、また今度一緒に食事をしようと話をした。また、MBAの同級生となるタイ人の2人にも会え、顔見知りになることができた。二人とも英語が堪能で、彼女たちの英語力でも不足というのなら、俺はこれからどうなるんだ・・・という不安が強まった。

 こちらに来て何人かと接してみて感じるが、やはり日本人は控えめなんだなと。初対面の人でも全然普通に話しかけるし、打ち解けるスピードもとても早く感じる。今後の生活の事を考えると、彼女たちの接し方のほうが絶対良いと思う一方で、30年の人生の中で形成されてきた性格なので、すぐに方向修正するのは難しい。だから、無理のない程度で意識的にみんなのペースに合わせるよう努力していきたいと感じた。

 寮に戻ったら、昨日の中国人の人たち(の一部)から声をかけられ、ビールを飲みながら少し話をした。MBAが専攻というのは意外とすごいみたいで、何故かリスペクトされてる感じになっている。彼らは昨日ビールが好きじゃないと言っていたのに、俺が昨日飲んだくれてる所を見て、今日はビールを買ってきて飲んでいた。大勢で集まると中国語が始まってしまい辛いが、せっかくの縁なので彼らとの繋がりも大切にしていきたい。

街へ買い出し、中国人留学生との談話

 キャンパス内の売店で買えなかったものを揃える為、朝イチでBathの街中へと向かった。しかし、目当てにしていた物はほとんど見つけられないorその他理由により、揃えられなかった。ただ、街に出ることで当然選択肢は大幅に広がるし、どこにどんな店があるのかを大まかに把握できたので、次に行くときはもっと効率的に買い物ができると思われる。帰るときはバスが大幅に遅延しており、30分ほどバス停で重い荷物を抱えたまま立ち惚けを食らってしまい非常に疲れた。バス代が少しもったいないが、観光客が増える前にさっさと帰ってしまう方が賢いのかもしれない。

 昼過ぎに帰宅してから、Laundry Serviceの設定を整え、食べ物や身の回り品を学内の売店で買い進めた。昨日見なかった棚も見て、今後利用できそうな物も見つけた。ほんとにこの売店は便利だと思う。

 未紗ちゃんから紗英ちゃんがぐずって大変ということで、街中でライン通話したが、WIFIが不安定で余りまともに通話できず、逆にストレスを与えてしまったかもしれない。平日は日本時間の夜に電話するのが、うちの生活リズム的に好ましいのだが、こっちでやる事があって外出する時は難しい・・・。もう少し試行錯誤が必要そうだ。

 買い物をしているときに、思ったような物が揃わなくて、今後の生活に対し少し不安が生じ、ストレス値が一時的に上昇した。ただでさえ欲しいものがないのに、1年で帰国する事が決まっており、生活必需品は基本的に日本では揃っている事が制約条件になり、買い方が少しだけ難しくなっている。ある程度無駄になることは割り切って、ストレスを貯めないよう注意したい。

 俺は会社がそれなりの手当てを支給してくれるから、今のところ全然お金の心配をせずやっているけど、自費で貯金を切り崩して生活する学生の精神的なストレスは計り知れないと思う。

 夜は同じ階の学生に誘われて、キッチンで顔合わせをした。最終的に10人くらい集まったが、俺を除き全員中国人。専攻はみんなバラバラで、同じMBAの学生はいなかった。全員学部を卒業したてで、大学院をBathで取得するために来ているとのこと。なぜBathに来たのか等、色々聞きたいことがあり質問したが、答えに詰まると中国語で話し始めて分からなくなる為、うまく理解できないところがあった。しかし、それぞれが異国の大学で学位を納めるという負荷を自分にかけて、将来のステップアップにつなげたいと思っているようだった。大学を卒業したての頃の俺と比べて、みんな英語も堪能だし、海外経験がほとんど無い中で単身留学しようとする意志に感心した。2時間ほど9割中国語の中に晒されて中々きつかった。明日も集まろうと言われたが、英語で会話するようお願いをしてみよう。ちなみに、全員の目から俺の外見は同年代だと思われていたらしい。嬉しいような悲しいような。